第30回 ニービチ(結婚)1

ニービチの前に、未婚の友だちとお別れするパーティーを開く風習があった。 明治のころまでは浜に出て最後の毛遊び(モーアシビ)をしたようだが、大正時代になると、男は男性の友人を、女は女性の友人を自宅に招いて夜更けまで語り明かすようになる。これを「別れ遊び」といった。 〔次回 8月22日|第31回 ウマザキ(馬酒)〕

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第29回 エングミ

エングミ、すなわち幼児の縁組みは、男女の自由な公債は認めていた地方の農村漁村でも、ふつうにおこなわれていた。 話がまとまると男児の母は女児に、女児の母は男児によ「よだれかけ」をつくって首にかけてあげる習わしがあった。 〔次回 8月15日|第30回 ニービチ(結婚)1〕

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第28回 日本的厄年

厄年の考え方は、古代中国に発生し、奈良時代に日本に持ち込まれたとされている。 そして、平安時代には、人びとの日常の生活の全般をしばるようになり、迷信に発達したという。 厄年は地方によって年齢のちがいがあるようだが、男の25、42、61歳と女の19、33、37歳だけが全国共通だといわれている。 〔次回 8月8日|第29回 エングミ〕

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第27回 ウサンミ

煮しめものとして豚肉・こんぶ・大根・ごぼうなど、揚げものとして田楽・とうふ・衣をつけた魚やさや豆などの天ぷらのほかに、かまぼこやかすてらなどの7品あるいは9品を入れた重箱2重ね、5個×3列に並べたもちを詰めた重箱2重ねを「ウサンミ」として、これをチュクン(1組)という。 ウサンミは命日や年忌などのさいに仏前におそなえする。 〔次回 8月1日|第28回 日本的厄年〕

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第26回 トーカチ(88歳)イユーエーの模擬葬式(カタチヌメーヌウグヮン)2

カタチヌメーとは、葬式のときに死者の枕元にそなえる枕飯のことをいう。 主に中部地区で使われることばで、模擬葬式のことを「カタチヌメーのウグヮン」ともいう。 〔次回 7月25日|第27回 ウサンミ〕

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第25回 トーカチ(88歳)イユーエーの模擬葬式1

本島北部地方では、枕飯やウグヮンをやるばかりではなくて、本人を乗り物にのせて七つの橋や七カ所の十字路を通り、近親者が墓までつれていくという模擬葬式をやったという。 地域の人びとは、この行列のことを「グショウジタク」(後生支度)といい、道で合うのはいやがったという。 〔次回 7月18日|第26回 トーカチ(88歳)イユーエーの模擬葬式(カタチヌメーヌウグヮン)2〕

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第24回 晴厄(ハリヤク)のウグヮン

首里あたりでは、生まれ年の翌年は「厄」の晴れる年という意味から「晴厄」といい、トゥシビーと同じように、正月(旧暦)の最初の干支の日にささやかな宴をはった。 トートーメーには三段重ねのウチャヌク一飾り、ヒヌカンには三飾りをそなえて、厄年を無事に切り抜けられたことへの感謝のウグヮンをした。 〔次回 7月11日|第25回 トーカチ(88歳)イユーエーの模擬葬式1〕

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第23回 こんぶ

沖縄では、こんぶは「ハレ」の食品として昔からかかせないものであった。 そして、祝宴などには「イリチー」(炒め煮)は定番料理の一つとなっていた。その代表的なものが「クーブイリチー」(こんぶの炒め煮)で、三枚肉、カマボコなどを入れてつくる。 いったん炒めたものをだし汁などを加えて煮る。 〔次回 7月4日|第24回 晴厄(ハリヤク)のウグヮン〕

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第22回 「立」と「晴れ」のウグヮン

トゥシビーにあたる年を「立」といい、その翌年を「晴れ」という。「立」とは災厄のふりかかる恐れのある厄年を無事にすごさせてください、とカミや祖霊に願いを建てることである。 「晴れ」とは厄年を何事もなくすごすことができ、厄が晴れたことを意味し、カミや祖霊をおまつりし、願を解いて感謝の気持ちをささげることである。 〔次回 6月27日|第23回 こんぶ〕

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第21回 トゥシビー(生まれ年)3

古くから、トゥシビーの祝いに親戚縁者はもとよりたくさんの人びとを招いて宴をはったのは、長寿の祝いが強調されるようになった「ルクジューイチヌユーエ」(還暦祝)からであった。それより前のトゥシビーは「厄年」とする考え方が強く、当人はすべてを控え目にして忌み慎んだようだ。その意味では本土でいう「厄年」とそうちがいはないともいえる。 〔次回 6月20日|第22回 「立」と「晴れ」のウグヮン〕

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