マブイワカシ

生者と死者の霊を分かつ儀礼のことで、多くの地域ではシンジュウクニチの焼香がすんだ後、ユタの司祭のもとでマブイワカシの儀礼がおこなわれる。
地方によって「ナーチャヌミー」(葬式の翌日)あるいは3日目にこの儀礼をおこなうところもあるようだ。

家族および臨終に立ち会った者たちが参加しておこなわれるマブイワカシは、亡くなった者との最後の別れの儀式ということになる。
死者に対して明確に現世との絶交を示す意味があり、現世に対する未練を断ち切り、成仏を願うことにもつながるとされている。

ユタや地域によって儀礼の内容が異なることもあるようだが、基本的には供物(水、洗米、酒等々)を死者の安置されていたところにおそなえし、イチミ(現世)グソー(あの世)に分かれることになったことを告げ、迷わず成仏してくださいと祈る。

〔次回 6月25日|イタコについて〕

参考書籍:

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