火の神・仏だん・神棚(仏だんのみとする地域も)には「ウカリー」(御嘉利ーカジャイカビとも)と称される白・赤・黄の三色の飾り紙を敷き、その上に花米(カラミハナとも)を盛り、炭をこんぶで巻いたもの、ターンム(田芋)やクニブ(九年母)などをおそなえした。そして、花生けにはフチマ(正木)や若松、竹などをさした。そのほかに塩や酒、鏡餅などをそなえる地域もある。いずれも縁起ものとされる品々である。
特別のそなえものをする地域としては、ウカリーのかわりに盆に米を盛ったもの(大宜味村)や若松や竹のかわりに、菜の花(金)や大根の花(銀)などを生ける地域(南部地方)などがある。
〔次回 10月20日|年中行事とヒヌカン ソーグヮッチその3〕
年中行事とヒヌカン ソーグヮッチその2
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