その他の魔よけ その1 サンとゲーン

サンはわらのシベ(房)や糸芭蕉の葉をひきさいて十字形に結んだもので、煮物や重箱料理などを戸外に持ち出すときに、食べ物のシー(精)を守護するためにその上に乗せる。サンを乗せないとシーが邪気によってうばわれ、腐食しやすいとされている。現在でも祭祀用の供物には小さな手作りのサンを乗せて販売している地域も見られる。

ゲーンはススキの葉を奇数枚をたばねて先を十字形に結んだもので、家や田畑あるいは農作物を守護するために、門口や屋敷、軒、畑などにさしたりする。
数は少なくなったものの、畑の隅にゲーンをさしている風景は今でも見ることができる。

〔次回11月24日|サンとゲーン その2〕

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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