トートーメーを司祭するのは

トートーメー(位牌)と並んで家庭信仰の中核をなしている火の神を司祭するのは一家の主婦である。そのほかにも、門中のクディによる祖先神のまつり、ノロ(祝女)やニーガン(根神)などによる村落祭祀など、沖縄では信仰の中心的な役割を果たしているのも女性である。

ところが、女性(娘)は生家のトートーメーのまつりにはいっさいかかわってはいけないとされている。未婚の女性は年齢に関係なく、生家のトートーメー祭祀は担当すべきではないとされているのである。また、極端な例でいうと未亡人であっても、亡き夫の位牌祭祀の際に司祭してはいけないとされており、この場合は二人の間に生まれた男子が父の位牌をまつることになる。

死者や祖先のまつりは、男性が担うべきだとする考え方がつらぬかれているというわけだ。

〔次回 12月1日|シジタダシ〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 絵でみる 御願365日

カテゴリー: トートーメー |

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