「夫婦の甕の尻は一つ」という諺がある通り、沖縄では夫婦は同じ厨子甕に葬るという習慣が今なお健在である。
先に亡くなった方をとりあえず中くらいの大きさの「ジーシガーミ」(厨子甕)に納骨しておいて、残された者が亡くなったときに一つのジーシガーミに移しかえる。このときは、妻の骨を下にして夫の骨を重ねていき、最後に夫婦の頭がい骨がむき合うように最上段に納める。これで夫婦が添いとげたことになる。
死んだ後までいっしょにいたくないという人にとっては何とも難儀で辛い風習だが、伝統的な葬法の一つである。
〔次回 12月8日|33年年忌後の位牌の取り扱い〕
ミートゥンダーカーミヌチビティーチ
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