お宮の創建は古く、15世紀の半ば頃だと伝えられている。
銘苅村の翁子という者が、天久野に威厳を正した法師を従えた気品あふれる女人に出会った。翁子は法師に女人は何者かを尋ねた。
法師が言うには「私は森の中腹にある洞くつに住み、女人は森の上に住むがその名を知らない」と。しかし、洞くつの中には人の気配もなくわき水が流れているだけであった。
そのことを伝え聞いた王は、役人に命じて洞くつにむかって香をたむけたところ、香はひとり手に燃え出した。そこで外に社殿を造営した。
これが創建にまつわる縁起である。
〔次回 11月3日|天久山権現 その2〕
天久山権現 その1
参考書籍:沖縄の聖地
カテゴリー: 沖縄のパワースポット
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