大慶山権現 その1

末吉公園の一隅に石づくりのアーチ門と岩と岩を結ぶ磴道が昔日の面影を偲ばせてくれる「大慶山権現」(現末吉宮)がある。
臨済宗の僧鶴翁(かくおう)が大慶山(末吉山)に熊野権現を勧請したのが始まりだとされている。

鶴翁和尚は、本土修行中に熊野権現を崇拝し、参詣することを誓い約束した。帰国後、熊野参詣を国王に願い出たが許されなかった。

あるとき、夢の中に熊野権現があらわれ、そのお告げによって霊地(大慶山)のあることを知る。そのことを国王に言上すると、国王もまた同じ霊夢があったという。そこで霊地に宮社を創建し、鶴翁の見つけた古鏡を蔵した。また、万寿寺を建立して宮社を看守させた。

〔次回 12月1日|大慶山権現 その2〕

参考書籍:沖縄の聖地

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