ハチウクシとヒヌカン

仕事始めの儀礼のことを「ハチウクシ」という。農村部では「ハチバル」(初原・初畑)とよばれる農事始め、漁村部では「フナウクシ」(船起し)とよばれる出漁始めの儀礼をおこなう。

正月(旧暦)の2~3日目の朝、はじめに火の神を拝み「ハチウクシ」をおこなう旨を告げ、ふだんから使っている農機具を庭先に出して酒・花米・塩をそなえて豊作と健康を祈願する。

祈願後に農機具に塩・酒を振りまく地域や、クワを3回振りおろすところもある。フナウクシの場合は、漁船に集まり、船中に祀った舟の守護神(船霊)に航海安全と豊漁を祈願し、大漁旗を立てて祝い酒を酌み交わす。
なお、この日に水の神に感謝する「カーメー(井泉参り)」や「カーウガミ」(井泉拝み)をする地域も見られる。

〔次回 2月9日|ハチウクシとヒヌカン その2〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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