部間権現

縁起や由緒が全く不明のまま人びとの信仰を集めているのが名護市安和にある「部間(ブーマ)権現」である。

唯一、手がかりとして認められているのが鳥居をくぐった先の参道に建ち並ぶ石燈籠である。その中に「道光30年」(1850年)の銘の入ったものがあり、その頃に祠堂が建てられたと考えられている。

拝殿横から神殿につながり、その背後は柵で囲まれた洞くつ(鍾乳洞)となっている。洞くつ内の鍾乳石が霊石とされ、ご神体となっている。

神殿にむかって右側に「御天十二支ヌ神」、中央に「御天七神」、左側に「阿弥陀如来」の三神がまつられ、三基のウコールが安置されている。
定例には地域住民による健康祈願、子育て祈願がおこなわれているが、全島各地からの参詣者も多い。

〔次回 1月12日|南風原のハマサチヌティラ〕

参考書籍:沖縄の聖地

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