ギィスの寺(ティラ) その2

琉球国由来記』の中にその所在が記録されている権現社の一つで、その昔から霊験あらたかだということで、むら人にも尊崇されてきたという。

中城近隣に所在するほかの権現社、すなわち「渡口のティラ」・「安里のティラ」・「津覇のティラ」が今なお多くの人びとに尊拝されているのに比べると、忘れ去られてしまったようだ。それでも、子孫繁栄と家族の健康祈願に訪れる人がいるようで、参拝者の残した線香などを見ることができる。
由緒ある権現社の一つであり、たいせつに保存したいものである。

なお、首里城から中城グスクの正門に至る旧道のうち、中城村の南上原、新垣集落の丘陵上を通り、グスクを結ぶ道を「ハンタ道」といい、復元へむけて整備がすすめられている。

〔次回 2月23日|ギィスの寺 その2〕

参考書籍:沖縄の聖地

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