つぎに「紫微鑾賀」である。道教では北極星は天帝(天界にあって万物を支配すると信じられた神)にたとえられて北極大帝と呼称され、天の紫微宮に住んでいるとされている。
墨書きされた文字は、大官と北極大帝が輿に乗って新築する家にやってくるようにという願いをこめたまじないの言葉である。そして、家に嘉利をつけ、家族に幸福をさずけてくださいという家主の心情をあらわすものだったといえよう。
また、米や塩、木炭を昆布で巻いたものを吊り下げるのは、家・屋敷に悪鬼・悪霊などが寄りつかないようにという魔よけである。
〔次回5月4日|ヒジャイナー〕
シビランガ(紫微鑾賀) その2
参考書籍:沖縄の魔よけとまじない
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