ナンカヌシクとヒヌカン

旧暦の正月7日に「ナージューシー」とよばれる青葉入りの雑炊を火の神、仏だんにそなえ、一年間の家族の無病息災を祈願する行事である。「ナンカヌシーク」ともいう。

この日に正月飾りを取り払うという地域も多く見られるが、石川(現うるま市)のように家族全員で農作物が「なびく」(シーク)仕草をするという特別の儀式をおこなうところもある。

また、久米島の仲里では正月飾りをすべておろし、床の間に飾ってあった鏡もちを切って「ナンカヌスクジューシー」をつくり仏だんにそなえ、ヒヌカンに若松を飾るところもある。竹富島では、この日を「グソーの正月」として墓地に行くことを忌む地域もある。そのほかにも、この日に村拝みするところも多く見られた。

このように、行事の内容も地域によっていろいろだが、一般的にはナージューシーをおそなえし、無病息災を祈願するようだ。

〔次回 5月25日|ハチカソーグヮッチとヒヌカン〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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