家づくりの儀礼 その3

新しく手に入れた土地(屋敷地)の場合は、屋敷の御願とともに、土地を清める御願もおこなう。
土地を清めるには海の砂がもっとも効果的だとされているが、近年は海の砂のかわりに米や塩、あるいは煎った豆が使用されるケースが多くなった。

ビンシーと供物を持って「ユシンヌカミ」(四隅の神)、「ジョウヌカミ」(門の神)、「ナカジンヌカミ」(中陣=中央の神)の順に拝む。
それぞれの神に、この屋敷をクガニヤシチ(黄金の屋敷)、ナンジャヤシチ(白銀の屋敷)にすることを誓い、土地と家が末長く守護されますように祈る。

●用意するもの
ビンシー(酒・花米・洗い米)、ウチャヌク(三飾り)、果物の盛り合わせ、線香タヒラ半(日本線香12本・3本)の三組、サンバングヮン(シルカビ3枚重ねを1組として)3組、清め用の米と塩(人によっては煎り豆)

〔次回 7月6日|家づくりの儀礼 その4〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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