トートーメーの継承にかかわる問題は、当人だけでなく子や孫にも深くかかわってくる。トートーメー問題が非常に悩ましく、想像以上に根が深いとされる原因でもあるといえよう。
さりながら、実際的にはルール通りにはいかない場合でも、話し合いによって「シービチ」(継承者)を決めていくケースが数多く見られるのも、これまた現実社会の実態なのである。先人たちの生きる知恵に学ぶことが多いのも、トートーメー問題の特徴の一つともなっている。
ルールを厳しく守ることを優先するあまりに、継承者のいないトートーメー、いわゆる「ヒジュルグヮンス」にすることを沖縄の人びとはもっとも忌み嫌うからだ。
〔次回 7月20日|シジタダシ その5〕
シジタダシ その4
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