ウグヮンブトゥチ

年中行事の一つとしておこなわれる「ウグヮンブトゥチ」は、過去一年間に願い事をした神仏に感謝し、その願をほどく(請い下げる)という意味で使われる。一般家庭では12月24日(旧暦)がその実施日である。

ここでいう「ウグヮンブトゥチ」は、サーダカンマリやカミンチュ(神人)であった祖先が御願したところに、祖先ににかわってお礼の御願を入れることをいう。当然、祖先とかかわりのあった聖地や拝所などがその対象となる。

今まで見てきたように、シジ(血筋)の誤りは、カミダーリ状態に入った者の夢の中に登場する人物、カミなどによって示される、また不思議な体験(幻覚や幻視)を通して、当事者自身が感じて悟る(カンとるという)場合もあるとされている。
ユタのハンジやカミグトゥを通して、自分につながる祖先のシジを正していく。その一環としての「ウグヮンブトゥチ」をおこなうわけだ。

参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり

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