生活をとりまく環境の変化によって、年中行事そのもの、および儀式も、あるものは衰退し、あるものは形を変えて簡素化され、あるものは消滅したものもある。
かっては、もっとも重要な農耕儀礼であった「ウマチー」(麦稲の四祭)は、家庭行事としてはほとんど営まれなくなり、かろうじて集落の祭祀として継承されている。ハチウクシも農村の「ハチバル」はほとんど見られなくなり、漁村の「フナウクシ」のみが受け継がれ、カママーイは消滅してしまった。
家族が健康で暮らし、穏やかで幸せな家庭生活を願う気持ちは今も昔も変わらない。
形式にとらわれる必要はないのだが、儀式をきちんと理解することはとてもたいせつなことである。
〔次回 7月20日|ソーグヮッチ(元旦)〕
家庭の中の年中行事
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