ソーグヮッチウヮーにまつわる話も、今や伝承の中で語られるようになってしまい、記憶の中の風物詩の一つとなってしまった。
ワカミジ(若水)を汲み、火の神におそなえし、ウチャトゥをたてて仏壇(祖霊)にウサンデーした水でミジナディ(水撫で)する正月風景も様変わりした。いつの間にか初日の出や初詣に人びとが押し寄せる様子がありふれた風景となってしまった。
豚肉づくしの正月料理にかえて、本土風のお節料理で食卓を飾る家庭もふえた。
それでも、火の神や仏壇にウカリーと美称される三枚重ねの色紙(赤白黄)の上に昆布で巻いた炭、だいだい(現在はみかん)をのせて正月飾りをする家も多い。
正月料理としては、特に決まったものはないのだが、豚の三枚肉を使った料理やハレの料理を神仏にそなえるのが古くからのしきたりである。
〔次回 7月27日|ソーグヮッチ(元旦) その2〕
ソーグヮッチ(元旦) その1
スポンサーリンク