ソーグヮッチ(元旦) その3 ミジナディ

ウブガー(産井、村ガー)から汲んできた水を器に入れて聖水として、それに中指をひたして額を3回なでる呪法(まじない)を「ミジナディ」(ウビナディとも)という。

ミジナディは「正月元旦のミジナディ」、「赤ちゃんのミジナディ」、「結婚祝いのミジナディ」などなどがある。
正月元旦のミジナディは、朝一番に汲んできた水(若水)を聖水として祖母や母親が中指をひたして、子や孫の額を3回なでて健康祈願をする。

赤ちゃんのミジナディは、赤子が生まれると祖母は子どもをつれてウブガーから汲んできた水(産水)を容器に入れ、指(中指が多い)をひたして赤ちゃんの額を3回なで、すこやかな成長を願う。

結婚祝いの儀式の一つに、新郎・新婦の額を水にひたした中指で3回なでて両人を清める「ミジムイ」というのがある。これもミジナディの一つである。

〔次回 8月10日|ソーグヮッチ(元旦) その4 火の神・トートーメーの正月飾り〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳 絵でみる 御願365日

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