カミダーリとなった者がおこなう「ウグヮンブトゥチ」は、自分につながる祖先のシジ(血筋)を正していく一環として実践するものである。
仏教で「願」(がん)といえば、「目標をたてて、それを達成しようと願い、誓う」ことをいう。
一般的におこなわれる「願掛け」(願立てとも)は、供物や絵馬などを奉納したり、人によっては御百度参りや断(た)ちもの(好きな飲食物をとらないこと)をして、神仏へ祈願する。
そして、その願いが叶えられたときには、お礼参りをする。これを「願果たす」(がんはたす)という。
沖縄の「ウグヮンブトゥチ」も、ひろく解釈すれば願果たすという意味も込められているのであろう。
〔次回 9月28日|タキウクシ(ウグヮンマーイ)〕
ウグヮンブトゥチ その2
参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり
スポンサーリンク