塩がけがれを清める効力があるとして使用されるのは全国共通。力士が勝負前に塩をひとつかみ土俵に投げ入れ清めるのはなじみの風景である。
塩は食物の調理や貯蔵に不可欠であるだけでなく、儀礼にもよく用いられてきた。特に沖縄ではウグヮングトゥにはかかせない。

赤ちゃんの初見せ儀礼には実際に塩の包みを祝いの品としてあげる風習があった。また、その祝い金を「マースデー」と称する。塩によって乳児をけがれから守るという意味がこめられていた。戦後、間もない頃まで盛り塩を火の神のご神体とする地域も多く見られた。
告別式に参列すると礼状といっしょに清めの塩が入っている。この風習は現在でも変わらない。

〔次回11月23日|年中行事の中の魔よけ〕

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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