浄めの儀式

安全祈願が終了すると、家主と棟梁が祭場にそなえた木材を、手斧あるいはのみやげんのうで3回たたく。その後に、米と塩を屋敷の周囲にまいて儀式は終わる。

儀礼の最後は「ティンダティスージ」(ティンダティユーエーとも)とよばれる宴がはられ、参列者にささやかなごちそうと祝い酒がふるまわれる。ごちそうは肉・とうふ・天ぷらはつきものだとするのが古くからの習わしであった。

現在では、先に述べた「ヤシチヌウグヮン」と「ティンダティ」をまとめて、本土式の地鎮祭として営むケースが増えてきたようだ。
かってはこの儀礼に村々の神女が参加する例も珍しくなかったようだが、現在、このような事例は耳にすることはない。

〔次回 11月30日|ハーヤタティ〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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