シマクサラシ

シマクサラシあるいはシマクサラシーともいう。
ヤナカジ・シタナカジ(悪風・悪霊)、疫病などが集落や家内に入らぬように行われる行事。
行われる回数(複数回の地域も)や行事日は地域によって若干の差異があるが、おおむね旧暦2月の上旬ころに実施される。

神役(地域によって区長等)が御嶽に線香、花米、酒などをおそなえし、ヤナカジ・シタナカジが入り込まないように祈願する。その後、動物(牛や豚など)の肉をお汁にして食べるのが習わしとなっていた。

左縄(ヒジャイナー)に牛や豚の骨をくくりつけ、それを集落に通じる道にしめ縄のように張る。家庭では動物の血を塗りつけた小枝を四隅にさして魔よけとしていた。
もともとは本島の中・南部に分布していた行事で、北部ではほとんど見られない。

〔次回 12月7日|ニングヮッチウマチー〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳 絵でみる 御願365日

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