ニングヮッチヒガン(春の彼岸)

春の彼岸である。春分の日をはさんで前後3日間の間に営まれる。

かってはお墓参りをして墓前で祖霊をしのび供養する墓前祭の一つとして営まれていたが、現在はもっぱら家庭内の行事ですませているようだ。もちろん、お墓回りの清掃をする姿は散見される。

火の神に供物を献じ、「彼岸祭を営む旨」を報告し、「家族の健康と家庭の円満」を祈願する。
ついで仏だんにも供物をそなえ、同じように「家族が健康で家庭が円満であるよう見守ってください」と祈り、「クヮッウマガヌチャー サカイハンジョウシミティ ウタビミソーリ ウートートゥ」と唱える。

●供え物
火の神…酒・ウチャワキ・線香
仏だん…ウチャトゥ・酒・ムイグヮーシと果物の盛り合わせで一対・皿に盛ったウサンミ(ごちそう)ともち(あんもちでも)・ウチカビ・線香

〔次回 12月28日|此岸と彼岸〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳 絵でみる 御願365日

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