屋敷の御願 その1

春の彼岸入り(今年は3月17日から一週間)を告げると、定例の「屋敷の御願」が始まる。
火の神・トートーメー(祖霊)をはじめ、家・屋敷を守護する神々に供物を献じ、その加護に感謝の祈りを捧げ、ナンジャヤシチクガニヤシチ(銀の屋敷・黄金の屋敷)にしてくださるように願う。あわせて、家族の健康と子孫繁栄を祈願する行事である。

地域によって年1回~3回(5回の地域も)と執り行う回数は異なるものの、全島的に見られる御願行事の一つだ。
基本的には、酒・洗い米・花米・ウチャヌク(祖霊以外は三飾り)、果物の盛り合わせと線香を供物とする。線香の数に決まりはないが、一般的にはタヒラ・12本(ただし火の神には12本・3本)としているようだ。

〔次回 2月15日|屋敷の御願 その2〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳 絵でみる 御願365日

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