経験を積み重ねていくなかで、シラシに対してすばやく反応し、対応する能力をみがき、ウグヮンを入れる場所や手順、その方法を学んでいく。
しかしながら、シジタダシの対象となるのは、当人がよく知っている父や祖父といった近い世代の祖先ばかりでなく、はるか遠い世代の祖先にまでさかのぼることになるわけだから、ウグヮンを入れる場所は驚くほど多くなる。
一人前のユタになった後までも、請求などによるシラシを感じとったときは、タキウグヮンなどに出かけてゆくのがふつうである。
生涯をかけても、ウグヮンに終わりがないというユタの嘆きも、このような事情があるからといえよう。
もし、シラシを無視してタキウグヮンを怠ると、請求がつぎからつぎにきて、しまいには心身の不調に陥るとされている。つまりは「カミダーリ」の再発ということになる。
〔次回 3月28日|チヂアキ(守護神の確立)〕
タキウクシ その3
参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり
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