シヌグは本島北部に行われている祓いの祭りである。かつては中・南部でも見られたようだが、いつの間にか廃れてしまったようだ。男性が草装神となり、女性や子どもたちを祓うという安田や安波、奥のシヌグがよく知られている。
ユーカビーは、不吉を前もって掌握し、その厄をはずすための行事。シバサシはススキの葉と桑の枝を組合わせてサンをつくり、門や屋敷の四隅などに差し、魔よけとする行事である。
節(シツ)は沖縄本島ではすでに消滅した行事の一つだが、宮古・八重山地方では継承されている。農作物の収穫を感謝し、豊穣を祈願することが主体となっているが、本島北部地方の「シバサシ」との共通点が多いことも指摘されている。
〔次回 4月25日|年中行事の中の魔よけ その3〕
年中行事の中の魔よけ その2
参考書籍:沖縄の魔よけとまじない
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