シジタダシの最大の眼目は「子孫の御願がよく通り、祖先の霊が慰められ、供養が十分に受けられるよう」にするためである。
シジタダシをすることによって、祖先を祀った位牌がきちんと(正しく)整理され、御願が通り、「フスク」が解消されて、災厄が取り除かれるとされている。
ここでいう「フスク」とは、位牌が未整理のために御願が通らず霊が供養を受けられずに、御願不足の状態になることを意味する。
こうした「フスク」の状態にある祖先の霊は、そのことを知らせる(気づかせる)ために災厄をもたらすというわけだ。
このような状態にある祖先の霊に御願の回数を増やしても、供物を豪華にしてもフスクは解消されず、「シラシ」は継続されることになり、災難がつづくことになるとされているわけだ。
〔次回 8月1日|チャッチウシクミにならない事例〕
シジタダシは何のためにするのか?
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