屋敷の神々

不幸がたてつづけに起こったり、思わぬ事故や事件に家族がまきこまれたりすると、沖縄の人びとはその原因を「ヤシチヌアレ」(屋敷の荒れ)という独特な表現でいい表わす。
家・屋敷がけがされて荒れてしまい、屋敷の神々の怒りを買ってしまったというのである。
それだから、屋敷の神々をなぐさめ、怒りをしずめるために「ヤシチヌウグヮン」を行う。

屋敷の神々は、とても怒りっぽい神さまとみえて、定期的(年に2~3回)は御願をしなければならないとされている。それ以外でも、先ほどのように予期せぬ不幸にみまわれると、屋敷の神さまの怒りと判断される。
拝む場所や手順、供えものには一定の決まりがあり、古いしきたりがよく継承されているともいえる。
いずれにしても、なかなか気むずかしい神さまで、そのきげんを取りつくろうには骨が折れる。

参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり 絵でみる 御願365日 三山とグスク

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