タグ別アーカイブ: ハチアッチー

波上山権現 その2

創建年代は不明とされているが、察度王時代(1368~)に薩摩から来島した頼重上人が波上宮の別当寺(神社に付属して置かれた寺)として護国寺を開いたことからも、おおよその推察はできる。 古くから厄除け、安産、家内安全、病気平癒として信仰されてきたが、近年では、それに加えて商売繁盛、合格祈願にもご利益があるとされ、受験シーズンともなると参拝者の中に若い人の姿も多く見られるようになった。 また、初宮詣でに訪れる家族連れの姿も散見されるようになった。いつごろから沖縄でも初宮詣での風習が始まったのかは知らな … 続きを読む

参考書籍:沖縄の聖地

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ハチアッチーとヒヌカン

生まれた子を抱いて初外出することを「ハチアッチー」(初歩き)という。手っ取り早くいえば生後初の母子の里帰りということだろう。ふつう、生後1ヵ月前後におこなわれる誕生儀礼の一つだが、地域によっては決められた日におこなうとするところもあるようだ。 その日の家を出る前に「ヒヌカンガナシ ハチンジャーサビィクトゥ カラダキミソーリ」と唱えて火の神を拝み、赤ちゃんの額にナベのすすをつけた。そして魔よけとして母親のふところに弓やハサミ、小刀などをしのばせた。 すすをつけるときには「アンマークートー ターン  … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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ハチアッチー

出産を終った母親が、生まれた我が子を抱いてはじめて外出することを「ハチアッチー」という。 生まれた子のお披露目という意味であって、本土の初宮参りとは異なる。 ハチアッチーは、産後1ヵ月ほど経ってからおこなうのがふつうだが、地域によっては男の子は庚(かのえ=入りガニー)、女の子は辛(かのと=出ガニー)と日にちが決まっている。 いずれにしても、出かける前に母親は赤ちゃんを抱いてヒヌカンにむかって祈願する。そして出かける赤ちゃんの顔にナベやカマドのすすをつけながら、祖母が呪文を唱える。母親のふところや … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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第10回 ハチアッチー(初歩き)

ハチアッチーのときに首里あたりでは、お宮(弁財天堂)に初詣りしたのちに、実家が近ければ帰りがけに寄ってトートーメーを拝ませた。 地方では、本家の嫁の場合は、直接母方の実家に行くのだが、分家筋の場合は、はじめに本家に行ってから実家に帰った。 〔次回 4月4日|第11回 マースデー 〕

参考書籍:トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 沖縄祝い事便利帳

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