タグ別アーカイブ: 普天間グヮー
前田の普天間グヮー その2
史料には記録されていない権現八社の一つとされているが、いつだれによって創建されたのかは明らかにされていない。 朱色に塗られた鉄格子や支柱は色がはげ落ちて、いかにもうらぶれた拝所という趣をたたえているのだが、参詣社が意外にも多い。 かつては集落による拝みもあったようだが、それもいつの間にか見られなくなり、もっぱら個人的に参詣する人がほとんどのようだ。 チャワキ程度のごちそうをつめた重箱、菓子の盛り合わせをそなえて拝むのが定番のようだ。 家族の健康祈願に加えて、子どものすこやかな成長を願う「子育て祈 … 続きを読む
参考書籍:沖縄の聖地
前田の普天間グヮー その1
儀保交差点より浦添市前田向けの県道241号線沿い(左手)に墓の点在する小高い森がある。その森の中に建つ「真地大権現堂」と刻銘されたセメントづくりの鳥居をくぐり、まわり込むような参道を進むと、鍾乳石のよく発達した洞くつに行き当たる。 洞くつ入口には、セメントづくりの支柱に屋根をかぶせただけの拝殿がある。洞くつ内にはさい銭箱が置かれ、そのまわりには鍾乳石のかけらが散乱している。 鉄格子のはめられた洞くつ内には、ウコールが一基安置されており、両サイドに首里城正殿の大龍柱を模した龍像が建っている。 洞く … 続きを読む
参考書籍:沖縄の聖地