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馬天御嶽 その2
二つの拝所のうちの一つ「上バテンノ嶽」は、神名を「サメガア大ヌシタケツカサの御イベ」といい、尚巴志の祖父・佐銘川(鮫川とも記す)大主が伊平屋から逃れてきて、安住の地としたところだと伝えられている。大主はここに小屋を建てて、漁をして暮らしていたという。 もう一つの拝所「下バテンノ嶽」は神名を「コハツカサノ御イベ」といい、佐銘川大主の子・苗代大比屋(後の尚思紹)の生まれたところだと伝えられている。 いずれの御嶽も、琉球王権と深く結びついた聖地であり、東方の聖地巡拝の重要な霊所となっていた。 現在の6 … 続きを読む