タグ別アーカイブ: アジケー

貝 その3

現在、沖縄で魔よけとして用いられている貝といえば「アジケー」と「スイジガイ」がほとんどである。他の貝類を並べている家も散見されるが、魔よけというより装飾品として使用されているようだ。 魔よけとするからには、外見も大きくてりっぱに見えるものがより効力があるだろうと考えるのは当然のことだろうが、理由はそればかりではなさそうだ。 沖縄の聖木の一つに「アザカ」(和名=ナガミボチョウジ)という植物があり、いろいろな祭祀のときに用いられている。そのアザカの葉のつき方が上から見ると十字の形に見える。アジケーの … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

カテゴリー: 石敢當とシーサー | タグ: , , |

貝 その2

貝は地元で「アジケー」と呼称されるシャコガイが多いのだが、6本のトゲが特徴的な「スイジガイ」(水字貝)も見られる。特に玄関に吊した貝はほとんどがスイジガイである。 スイジガイは畜舎の入口やフール(豚便所)の軒先などに吊していたようだが、屋敷内から畜舎が姿を消し、フールもなくなってしまった現在では目にすることもなくなってしまった。畜舎に吊したのは家畜の疫病よけのため、フールに吊したのはフールの神が魔を祓いのける力があると信じられたからであろう。 貝を魔よけとした習俗は全島的に見られたようだが、現在 … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

カテゴリー: 石敢當とシーサー | タグ: , |