タグ別アーカイブ: ウコール

分家とヒヌカン

結婚などを機会に分家して一家を構えるとき、生家(親元)のヒヌカンから灰などを分けて新しく仕立て(ヒヌカンを)て家の守り神とする。現在でも、ごくふつうに見られる習俗の一つである。 生家のヒヌカンに線香(12本・3本)をともし、分家する旨を報告する。線香の火をいったん消して、ウコールの灰を指先で3回つまみ取る。 新しく仕立てたヒヌカンのご神体となる「ウコール」に生家より分けた灰をまぜ、線香に再び火をつけて、分家先にお迎えしたことをしらせる。その後、生家より持ってきたみそと塩を新しいヒヌカンにおそなえ … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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ヒヌカン(火の神)のおこり

私たちの祖先、古代の沖縄人は毎朝東の空から姿をあらわす朝明けの太陽は、東の「ティダガアナ」(太陽の穴)を出て、太陽の道を通って昇ってくると考えた。 太陽が出てくる「ティダガアナ」こそが、神々の存するところであり、古代沖縄人が憧憬した理想郷「ニライカナイ」の存在する場所であり、霊力のみなぎるところだと信じた。そして、命をはぐくむ火や日々の糧である五穀も「ティダガアナ」からもたらされる大いなる恵みだとして、深い祈りをささげた。 生命の源である「ティダガアナ」から昇りくる太陽もまた、霊力にみたされた神 … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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