タグ別アーカイブ: ウブミジ

子どもの誕生とヒヌカン

子どもの産声を聞くと祖母はまず、ヒヌカンへの報告のための御願をした。赤ちゃんが無事に生まれたことへの感謝と、「ヤーニンジュ」(家族)の一員として認めてもらうための願いと、その加護を祈った。ヒヌカンに花米と酒をそなえ、線香をともして、子どもがヒヌカンの加護のもとに入ったことを確認したのであろう。そして、トートーメーにも同じように祈願し見守ってくださるように祈った。 出産の報告を済ませると、「カーウリー」(川下り)という儀礼にのぞんだ。「ウブミジ」(産水)を汲むために「ウブガー」(産川)や「ムラガー … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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「カーウリー」

赤ちゃんの誕生を祝う伝統的な儀礼の一つである。カーウリーとは「川下り」という文字をあてているが、「ウビナディ」と「産湯」に使う水を汲むために川に行くという意味が含まれている。 赤ちゃんが元気な産声をあげると、祖母は何をさておいても「火の神」と「トートーメー」への報告のために「ウートートゥ」する。それと同時に、身内の女性が子どもをおともにつれて「ウブガー」(産川)やあるいは「村ガー」(村の川)におりていき、「ウブミジ」(産水)を汲んでくる。 汲んできたウブミジを器に入れて、右手の中指をひたして、赤 … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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●祝いごと 第1回 ウブミジ(産水)

ウブミジをくむときは、東方をむいてくみあげるという地域が多く、くみあげたウブミジにはススキでつくったサンをひたし、持ち運ぶさいには持つ手をかえてはいけないとされていた。 またウブミジをくむのは多くの地域で女性の役割とされていたが、子どもにかぎるというところも少なくない。

参考書籍:トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 沖縄祝い事便利帳

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