タグ別アーカイブ: クファンムイ

ニービチとヒヌカン その2

サキムイで話がうまくまとまると、つぎなる儀礼「クファンムイ」へすすむ。クファンムイとは、嫁方の親戚への挨拶や披露のことで、婚姻が認知されることを意味する。今でいうところの「結納」ということになろう。 男家から女家へごちそうを持参して出向き、盃事ののちに酒宴をはる。クファンムイをすませた男女は、周囲から夫婦とみなされた。その日より、昼間は別にして夜ともなれば男性が女性宅に通う。それが「通い婚」と称されるもので、女性宅に通うことを「妻問い」という。 ただ士族層ではこうした通い婚の風習はなく、「ムクイ … 続きを読む

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ニービチとヒヌカン

今日的な結婚観からすると「ニービチ」は、単純に結婚式および披露宴ということになるだろう。ところが伝統的な沖縄の婚礼儀式では、「ニービチ」の前に「サキムイ」、あるいは「クファンムイ」という儀礼があった。 格式および伝統にこだわる家では、今でもこれらの儀礼に相当するようなことが両家の間で執り行われている。 「サキムイ」は婚約を意味する儀礼のことで、その酒宴を「サキムイスージ」という。サキムイには、男性の家から「ニンゴーザキ」(二合酒)、茶、お茶受けなどを持参する。 沖縄では儀礼用の酒は「ニンゴーザキ … 続きを読む

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クファンムイ(結納)

サキムイで話がまとまると、つぎの儀礼である「クファンムイ」にすすむ。 クファンムイは、正式に結婚の約束を取り交わす、現代流にいえば「結納」ということになるのだが、女性の家に両家の親戚を招待して小宴をはり、二人を披露するという意味が含まれている。 このようなことから、クファンムイのことを「門中開き」あるいは「一門開き」と称する地域もある。 その日は、男性の家から紅白のもち、カタハラウンブー、サーターアンダギーなどを詰め込んだ重箱二重ねと、八寸重箱を積み上げた料理と酒などを持参し、盃事の後に酒宴とな … 続きを読む

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ニービチ

ニービチとは婚礼のことであり、嫁入りの日を中心とした一連の儀礼の総称である。 婚約祝いの「サキムイ」、結納の「クファンムイ」、婿入りの「ムクイリ」、嫁迎えの「ユミソーイ」、そして結婚祝いの「ニービチスージ」がある。 今でこそ沖縄の結婚式といえば、盛大な披露宴、祝い客の多さ、余興大会もかくやと思わせるほどの数々の出し物等々、まるで有名人かスターの結婚式と見間違うほど華やかなものとして知られているが、かってのニービチはまことに質素なものであった。 種々の儀礼は、それぞれの家庭のナカメーと呼ばれる二番 … 続きを読む

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第35回 クファンムイ(結納)

首里・那覇の士族社会をのぞけば、クファンムイによって実質的に夫婦とみなされた。 妻問いの風習が遺されていた時代には、地方ではニービチはごくごく質素なものであり、特別に宴をはることもない家がふつうに見られた。ところが妻問いの風習がなくなると、士族社会のニービチスージが地方でも見られるようになっていく。 〔次回 9月26日|第36回 ミームークジュリ〕

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第33回 ニービチ(結婚)2

現在では「ニービチ」といえば、単純に結婚式および披露宴をさし、ニービチがすめば当然のように同居する。 ところが戦前まではニービチの前に「サキムイ」があり「クファンムイ」があった。そして、その時点から妻問いが許され、夫婦生活に入った。 〔次回 9月12日|第34回 初夜のおあずけ〕

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