タグ別アーカイブ: タチーマジクイ
チョーデーカサバイ
文字通り、兄弟が重なることである。一つの位牌立てに兄弟が並んで祀られることを忌む四大タブーの一つとされている。 次・三男以下は、将来分家として一家を構え、何れ亡くなったときはその家の「タチクチ」(創立者)として祀られ、その長男によって継承されるべきだとするのが一般的である。何らかの理由で次・三男以下がタチクチとして祀られない場合(未婚のまま死亡するなど)は、生家の仏だんに祀られることになる。 その際にも「チョーデーカサバイ」をさけるために、祖先の位牌とは別に位牌を仕立てて祀る。 ただ、「チョーデ … 続きを読む
トートーメー問題の発生 その2
言うまでもないことだが、位牌祭祀がなければ、位牌にまつわる習俗もタブーも生まれようがない。 沖縄人がしばしば口にする「トートーメー問題は昔から」というのも、当然、位牌祭祀が受容されてから以降ということになり、それほど歴史の古い話ではない。民俗としては新しい部類に入るのだろう。 廃藩置県(1879年)の前の王府の役人(官人層)の間でも、財産を相続しトートーメーを継ぐのは特別の事情がない限り嫡男であったようだ。これだけを見ると現代の沖縄とそう大きく変わるものではない。 ところが、跡を継ぐ男子がいない … 続きを読む
参考書籍: