タグ別アーカイブ: ハチバル

ハチウクシ

要約していえば仕事始めの儀礼のことである。農村地域では「ハチバル」(初畑)漁村地域では「フナウクシ」(舟起し)の儀礼がおこなわれる。ただし、近年「ハチバル」の儀礼は衰退著しく、「フナウクシ」だけが漁業の盛んな地域で行われているにすぎない。 いずれも、はじめに「火の神」に「ハチウクシ」をおこなう旨を告げる。 「ハチバル」では、農具を庭先に集めて、酒・花米・塩をそなえて作物の豊作を祈願する。農具に塩をふりまくところや、クワを地面に3回振り下ろす所作をする地域もあった。 「フナウクシ」では、大漁旗をか … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳 絵でみる 御願365日

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家庭の中の年中行事

生活をとりまく環境の変化によって、年中行事そのもの、および儀式も、あるものは衰退し、あるものは形を変えて簡素化され、あるものは消滅したものもある。 かっては、もっとも重要な農耕儀礼であった「ウマチー」(麦稲の四祭)は、家庭行事としてはほとんど営まれなくなり、かろうじて集落の祭祀として継承されている。ハチウクシも農村の「ハチバル」はほとんど見られなくなり、漁村の「フナウクシ」のみが受け継がれ、カママーイは消滅してしまった。 家族が健康で暮らし、穏やかで幸せな家庭生活を願う気持ちは今も昔も変わらない … 続きを読む

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ハチウクシとヒヌカン

仕事始めの儀礼のことを「ハチウクシ」という。農村部では「ハチバル」(初原・初畑)とよばれる農事始め、漁村部では「フナウクシ」(船起し)とよばれる出漁始めの儀礼をおこなう。 正月(旧暦)の2~3日目の朝、はじめに火の神を拝み「ハチウクシ」をおこなう旨を告げ、ふだんから使っている農機具を庭先に出して酒・花米・塩をそなえて豊作と健康を祈願する。 祈願後に農機具に塩・酒を振りまく地域や、クワを3回振りおろすところもある。フナウクシの場合は、漁船に集まり、船中に祀った舟の守護神(船霊)に航海安全と豊漁を祈 … 続きを読む

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