タグ別アーカイブ: ヒジュルグヮンス

シジタダシ その4

トートーメーの継承にかかわる問題は、当人だけでなく子や孫にも深くかかわってくる。トートーメー問題が非常に悩ましく、想像以上に根が深いとされる原因でもあるといえよう。 さりながら、実際的にはルール通りにはいかない場合でも、話し合いによって「シービチ」(継承者)を決めていくケースが数多く見られるのも、これまた現実社会の実態なのである。先人たちの生きる知恵に学ぶことが多いのも、トートーメー問題の特徴の一つともなっている。 ルールを厳しく守ることを優先するあまりに、継承者のいないトートーメー、いわゆる「 … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 絵でみる 御願365日

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ヒジュルグヮンス

多くの場合、人が亡くなると位牌を仕立てて祀る。死後はその位牌を通して故人を偲び供養することになる。当然、位牌を祀る人がいなくてはならない。ところが、さまざまな理由から祀り手のいない位牌が出てくる。このような位牌のことを沖縄では「ヒジュルグヮンス」とよび、とても忌み嫌う。 位牌を寺にあずけるのは、親族間で位牌の継承者が決められない場合や特定の宗教を信じるようになり位牌祭祀そのものをやめた場合に限定されるのがふつうである。 近年、増加傾向を見せる永代供養とは異なる。永代供養とは寺院が特別の布施(永代 … 続きを読む

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子どものいない場合のトートーメーの継承

結婚はしたけれども子どもができない場合、当然のことながらトートーメーの継承者がいないということになる。 このままの状態では家は断絶し、トートーメーは祀る人がいないままヒジュルイフーフェー(冷たい位牌)となってしまう。これは沖縄では最も忌み嫌われている。 もっとも望ましいのは早いうちに養取り(養子を取ること)して継承者を決めておくことだ。 ただし、この場合はこれまで述べてきた四つのルールが守られている事が条件となる。つまり、養取りにも一定の条件が付されるということだ。 養子は父方の血筋をひく男子に … 続きを読む

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