タグ別アーカイブ: マブイグミ

川で落とした場合

マブヤーメー(小さなおにぎり)・花米・酒・ハシグヮー(バショウや竹でつくった橋の模型)をもち、当人(マブイを落とした子)を川のほとりに連れて行く。 ケガ(溺れた場所)をしたところに面した川のほとりに小石3個を置き、そこから川べりに持ってきたハシグヮーをかける。 持参した供物をそなえて祈願してから「マブヤーイジリヨー ハシカラヌブリヨー」(マブヤー出てこいよー、橋からのぼってこいよー)と唱える。 それから川の水を汲んで茶わんに入れ、その水を子どもの額に3回つける。 これは宜野湾市で行われた川でマブ … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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マブイグミの儀式

一般的にマブイグミをするときの供物としては、線香、ビンス(酒)、塩、花米などがあり、使用する呪具としてはサンやはしごなどがある。そのほかに子どもが身につけていた服、ごちそうなどを用意する。 線香、酒、花米はいろいろな御願の際にも用いられるもので、いわば基本的なウグヮンドーグといえる。 サンは魔よけ呪具の一つで、大小の二種類がある。大きいものはススキやカヤなどの葉っぱを束ねて十字に結んだもの。小さいものはイトバショウの葉をひきさいて十字に結んだもの。サンはマブイを誘い込むときに使用する。 はしごと … 続きを読む

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マブイグミとヒヌカン

人間の身体に宿っている霊魂のことを沖縄人は「マブイ」とよんでいる。 沖縄人の霊魂観をあらわすことばとして「ナナマブイ」という表現がある。「ナナマブイ」とは文字通り「七つの魂」のことをいうのだが、生者には「イチマブイ」が、死者には「シニマブイ」が宿るものだと信じられている。それだから、ありていに言えば肉体が滅んでも「シニマブイ」という形で霊魂は宿っているということになる。 今回の表題の「マブイグミ」というのは、生者に宿ると考えられている「イチマブイ」の話である。 人間の体に宿っている「マブイ」は何 … 続きを読む

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ユタグトゥ(ユタ稼業) 第1回目

前回シリーズでは「ユタになるまで」を31回にわたってお話した。 チヂアキの達成によって、それまで積み重ねてきた体験をもとにしてカミミチに踏み出す準備がととのい、ユタコーヤー(依頼者)の訪問をきっかけとして、いよいよユタ稼業に入っていく。それと同時にユタ修行が完結するということを述べた。 今回から、新しいシリーズとしてユタ稼業の実践をのぞき見ることにする。 ユタグトゥのことをあえて難しいことばで表現すれば「巫業」という。ユタの行なう業(仕事)のことで、手っ取り早く言えば「ユタ稼業」ということになろ … 続きを読む

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