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ナージキーとヒヌカン
「ナージキー」とは命名儀礼のことである。その命名儀礼でおこなわれていた庭遊び(カカンを被った老女による儀礼)はすっかりすたれてしまったが、ヒヌカンとトートーメーの前での儀礼は今に受け継がれている。 ●ヒヌカンの前での儀礼 赤ちゃんを抱いた老女(祖母が多い)がヒヌカンに命名の報告をおこなう。そのとき、祝いのために炊きあげた産飯(赤飯)をしゃもじでかきまぜる。 その際に「ミーミーミー」という呪文を3回唱える。赤ちゃんに福をさずけるおまじないだとされている。 ●トートーメーの前の儀礼 赤ちゃんを仏だん … 続きを読む
ヒヌカン・トートーメー前での儀礼
ナー(庭)での儀礼が終ると、祖母は赤ちゃんを抱いたまま台所にまわり、ヒヌカンに命名の報告をおこなう。 そのとき、祝いのためにたきあげた産飯をイビラー(しゃもじ)で3回かきまぜながら「ミーミーミー」と唱える。唱えることばの「ミーミーミー」は福をさずけるまじないだと信じられている。 ヒヌカンへの報告を済ませると、赤ちゃんを仏間で寝かせる。寝た赤ちゃんの上にカニやバッタをはわせる。 トートーメーには酒とウバギーをお供えし、線香をあげて祖先の霊に無事に生まれたことへの感謝のことばをささげ、ワラビナーを報 … 続きを読む