タグ別アーカイブ: 太陽が穴

東御廻り その2 東四間切への巡拝

古く「太陽が穴」に隣接すると考えられていた知念・玉城・佐敷・大里(現与那原を含む)の旧四町村を東四間切また東方と称した。 時の国王は聞得大君、司雲上らをともなって隔年一次(一年おき交互)に2月の麦のシキョマ(初穂儀礼)には久高島へ、4月の稲のシキョマには東方の井泉や御嶽などを巡拝して、国土の安泰と五穀の豊穣を祈願した。これが後の「東御廻り」の原型となったとされている。 東方(前記の四町村)に点在する聖域空間を国王自ら巡拝することに端を発した習俗といえ、「東世御廻り」とも称される所以でもあろう。 … 続きを読む

参考書籍:沖縄の拝所 沖縄の聖地

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東御廻り その1 王権祭祀の二大祭場

琉球国の王権発祥の地として知られる浦添グスク(浦添市)の東端にある「上の山拝所」は、日の出を観測して作物の播種、植え付けの時期を知らしめるための重要な太陽儀礼である「ウティンダウガミ」(お日拝み)の祭場であったと推察されている。 その拝所から「ワカリジー」(別れ岩)を結ぶ直線上の辰の方角の洋上に久高島がある。浦添グスクから眺めると「太陽が穴」にもっとも近い神の島であることが実感できる。 つぎに、水性の巳の方角に目を転じてみると、与那原の聖地「ユナグハマ」(与那古浜)が見わたされる。この浜にニライ … 続きを読む

参考書籍:沖縄の拝所 沖縄の聖地

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与那のクヮッナシガマ

新与那トンネル(国頭村与那)を辺戸岬方面にむけて脱け出た直の左側海岸沿いになだれ落ちるようにせり出した山すその岩かげに、小さなコンクリートづくりの祠が建っている。小さな祠である。 その祠の中にウコールが安置されている。 海に浮かんでいた霊石をビジュルとして祀ったと伝えられているが、その霊石もいつの間にか消失してしまったらしい。霊石がなくとも霊験あらたかであることには変わりはないようで、遠方より「子授け祈願」に訪れる人が散見されるパワースポットとなっているようだ。 なお、旧暦4月のアブシバレーには … 続きを読む

参考書籍:沖縄の聖地

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