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ニービチとヒヌカン その2

サキムイで話がうまくまとまると、つぎなる儀礼「クファンムイ」へすすむ。クファンムイとは、嫁方の親戚への挨拶や披露のことで、婚姻が認知されることを意味する。今でいうところの「結納」ということになろう。 男家から女家へごちそうを持参して出向き、盃事ののちに酒宴をはる。クファンムイをすませた男女は、周囲から夫婦とみなされた。その日より、昼間は別にして夜ともなれば男性が女性宅に通う。それが「通い婚」と称されるもので、女性宅に通うことを「妻問い」という。 ただ士族層ではこうした通い婚の風習はなく、「ムクイ … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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妻問い(通い婚)

クファンムイをすませた夜から、男性は女性宅に寝泊まりするようになり、夫婦の契りを結ぶようになる。以後、男性は昼の間の自家の畑仕事などに精を出し、夜ともなれば女性宅へ通うことになる。これが「妻問い」(つまどい)とよばれる通い婚である。ただし、このような風習は平民特有のもので、士族社会にはない。 妻問い期間は地域によって差があり、短いので半年程度、長いものになると子ども2〜3人できるまでという事例もあったようだ。 このような妻問いの風習も大正の初期ごろになると見られなくなり、農漁村でもニービチを終え … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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