タグ別アーカイブ: 紫微鑾賀

シビランガ(紫微鑾賀) その2

つぎに「紫微鑾賀」である。道教では北極星は天帝(天界にあって万物を支配すると信じられた神)にたとえられて北極大帝と呼称され、天の紫微宮に住んでいるとされている。 墨書きされた文字は、大官と北極大帝が輿に乗って新築する家にやってくるようにという願いをこめたまじないの言葉である。そして、家に嘉利をつけ、家族に幸福をさずけてくださいという家主の心情をあらわすものだったといえよう。 また、米や塩、木炭を昆布で巻いたものを吊り下げるのは、家・屋敷に悪鬼・悪霊などが寄りつかないようにという魔よけである。 〔 … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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シビランガ(紫微鑾賀) その1

建築儀礼の一つに「棟上げ」(ンニアギ)と称される上棟式がある。その際に、棟木に「天官賜福 紫微鑾賀」(テンカンフクヲタマウ シビランガ)あるいは「紫微鑾賀」と墨で書きつける風習があった。地域によっては短冊形の棟札にそれらの字を墨書きし、棟木に打ちつけるところもあったようだ。 棟木や棟札には紅白の紙で包んだ米と塩を対に、真ん中に昆布で巻いた炭を吊り下げた。 文字の意味は、中国人の名前、あるいはすぐれた棟梁や大工などと伝えられ、それが信じられていた、実際はどうだろうか。 まず「天官賜福」の天官とは天 … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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