大木の徳武佐宮

読谷村大木公民館の左隣りの集合住宅の背後の小高い丘に、コンクリートづくりのお宮がある。地元では「トゥクブシャ」と呼ばれている。 背後に迫る大岩によりそうように建てられたお宮の中に、複数の小岩が霊石として祀られている。 長年、子宝に恵まれない若夫婦が徳武佐宮の霊験を伝え聞きお参りしたところ、一年後には男の子が生まれたという。以来、子が欲しい人びとが「子授け祈願」に訪れるようになったといわれている。 旧暦の9月13日には、過去一年間に生まれた子の健康と成長を祈願する行事が行われている。 どのような経 … 続きを読む

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屋部寺

山門、石灯ろう、そしてお堂と、沖縄では珍しく「お寺」の雰囲気につつまれているのが名護市屋部にある通称屋部寺こと「凌雲院」である。 1692年、開祖と伝えられる凌雲和尚が教えを広めるために、この地にそまつな草庵(小屋)を結んだのがはじまりだとされている。 お堂の背後に今も残る小さな石囲いに凌雲和尚が座して、屋部むらのお祓いをしたと伝えられている。和尚は教えを広めるかたわら積極的にむら人と交わり、子どもの教育に力を尽し、むらの発展に寄与したとして大いに敬愛されたという。 いつのことかは明らかにされて … 続きを読む

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西江のニャーティヤガマ

琉球開びゃく神のアマミクを祀った霊地としてつとに知られているのが、伊江島の宮森御嶽こと「西江のニャーティヤガマ」である。別名「千人洞」ともよばれている。 洞くつ入口付近に霊石がまつられ、古くから吉凶禍福を占う占石として用いられてきたというが、他方では子を授ける霊力が宿っているとして信仰する人も多く、現在でもなお「子授け祈願」に訪れる人が多い。子授け祈願は霊石の前に供物をそなえて祈願する。 なお、洞くつ内には複数の拝所がある。男神・女神、あるいは方位の神を示す銘の刻まれた拝所が目につくが、後日、霊 … 続きを読む

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今泊のプトゥキヌイッピャ

今帰仁グスクの南側に位置する「クボウ御嶽」のある森の西側のふもと、草深い山道を踏み分けて進むと左手の斜面にポッカリと口を開けた鍾乳洞がある。  「子授け祈願」の霊地として全島的に知られた「今泊のプトゥキヌイッピャ」で、地元では「クヮッナシガマ」ともよばれている。 入口より5〜6mほど洞くつ内に降りていくと、十二畳敷ほどもあろうかと思えるほどの空間が広がっている。よく目を凝らして見ると、薄暗い洞くつ内に二基のウコールが安置され、その回りにほの白く光る小石がそなえられているのが分かる。小石は「ウル」 … 続きを読む

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運天のティラガマ

よく知られた「源為朝上陸碑」(今帰仁村運天)の後方、木立の中に通称「ティラガマ」と呼ばれている洞くつがある。代表的な神拝みでもある「今帰仁上り」の巡拝地の一つである由緒ある聖地なのだが、源為朝が一時的に住みついたと伝えられる伝説の方が有名のようだ。 洞くつの入口よりわずかばかり下り降りたところが小空間となっており、その中にウコールが安置され、背後に霊石(ビジュル)がまつられている。霊石は、古くから子授けの霊石が宿っているとされ人びとの信仰を集めている。 強い日射しがささない限り昼なお暗く、懐中電 … 続きを読む

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ワルミのティラ

近年開通した天底集落と古宇利島(ともに今帰仁村)を結ぶ大橋の真下にある。 ティラとは呼称されてはいるものの、洞くつ入口をふさぐように建つ小ぶりのセメントづくりの祠があるだけで、お堂や門があるわけではない。まさに「神います洞くつ」といったイメージである。 祠は三体の霊石を守護するように建てられており、かたわらにウコールが安置されている。三体の霊石のうちの一体が「子を授ける霊力」が宿っているとされ、子授け祈願の対象となっている。 その昔、坊主が修行した洞くつだったという伝承もあるようだが、ガマ(洞く … 続きを読む

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古宇利のハマンシウタキ

古宇利島(今帰仁村)に伝わる人間の起源に関する神話と結びついているのが古宇利島のナナウタキ(七御嶽)の一つでもある「ハマンシウタキ」である。 ハマンシウタキは洞くつが拝所となったところだが、その中に祀られている複数の霊石のうちの一体が「子を授ける霊力」が宿っているとして信仰され、各地より「子授け祈願」に訪れている。 橋によって本島と結ばれたことも手伝って、以前に増して「子授け祈願」に訪れる人が多くなったという。 ナナウタキの一つに数えられる大切な聖地でもあり、旧暦の4月と9月の「タキの御願」では … 続きを読む

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与那のクヮッナシガマ

新与那トンネル(国頭村与那)を辺戸岬方面にむけて脱け出た直の左側海岸沿いになだれ落ちるようにせり出した山すその岩かげに、小さなコンクリートづくりの祠が建っている。小さな祠である。 その祠の中にウコールが安置されている。 海に浮かんでいた霊石をビジュルとして祀ったと伝えられているが、その霊石もいつの間にか消失してしまったらしい。霊石がなくとも霊験あらたかであることには変わりはないようで、遠方より「子授け祈願」に訪れる人が散見されるパワースポットとなっているようだ。 なお、旧暦4月のアブシバレーには … 続きを読む

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辺野喜のクヮッナシガマ

「辺野喜節」で知られる国頭村辺野喜集落を流れる辺野喜川の河口近く(国道58号線沿い)の海岸にポツリと取り残されたような岩山がある。その岩かげにコンクリート造りの祠が建っている。祠の中には香炉が置かれ、その背後に霊石(ビジュル)がまつられている。 「辺野喜のクヮッナシガマ」として人びとが祈願に訪れる子授け洞くつである。 かっては、海にむかって細長い洞くつとなっていて、子授けを願う人は、その穴を通して海の彼方の「ニライ・カナイ」へむかって「子宝に恵まれますように」と祈ったという。 道路工事の際に洞く … 続きを読む

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パワースポット ガマ

沖縄には「ガマ」と呼称されている洞くつが無数にある。その中には、精霊みなぎる霊地「ニライ・カナイ」へ通じていると信じられてきたガマも少なくない。 このようなガマは、人びとの願いを叶えてくれる祈願の対象とされてきた。人びとは子が授かることを願い、ヒャクハタチ(百二十歳)の長寿、家内安全を祈願する場として祈りを捧げてきた。 ガマは霊験あらたかな聖地(霊地)として人びとの厚い信仰をあつめてきたのである。 ガマの一つに「クヮッナシガマ」(子授けガマ)と呼称される洞くつが沖縄各地に点在している。文字通り「 … 続きを読む

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