亡くなった人の魂を移動させるために霊を抜く儀礼、いわゆる抜霊儀礼のことを「ヌジファー」という。
ヌジファーを司祭するのはふつうユタが多いようだが、ウグヮンサーが執り行うこともあるようだ。
ヌジファーは亡くなった場所でおこなうのが原則のようだが、例外もある。病院で死亡した場合は病院で、事故で亡くなった場合は事故現場で行う。
病院で亡くなった場合についてヌジファーの具体例を記す。
患者が亡くなった病院のベッドのそばで、多くの場合はユタ(代理としてウグヮンサー)が司祭してヌジファーが行われる。
花米・酒・餅などをおそなえし、15本ウコー(12本・3本、ヒラウコー)をともしてウコーに霊が乗り移るように唱えた後、ウコーの火をいったん消す。
そして、お招きした霊を祀るところで、再びウコーの火をともして、ムスビ(結び)の祈願をする。
〔次回 6月11日|イーフェーノーシ〕
ヌジファー
参考書籍:
カテゴリー: ユタグトゥ(ユタ稼業)
タグ: ウグヮンサー, ヌジファー
スポンサーリンク