ささいなことでもユタの判断をあおぐ。とにもかくにも何かあればすぐさまユタヌヤーに出かけ「ハンジ」をとる。こういう人のユタヌヤー通いを「ユタ道楽」という。
ユタ道楽にハマると、ひとりのユタのハンジだけではなかなか満足しない。自分で納得できるハンジを出すユタとめぐり合うまで、ユタ買いをやめようとしない。
ユタにみてもらうときにはすでに、ある程度自分で答えを出しており、それとあまりたがわないハンジが出たときに、それを受け入れる。
そこまでくると、立派な「ユタ道楽者」ということになる。主婦の中には意外と多いといわれている。
そのために、沖縄中はもちろんのこと、わざわざ離島まで出かけていく。逆に離島に住んでいる人も、ユタ買いのために本島まで出向いてくるケースも珍しくないという。またユタも、ハンジを取るために本土まで出かけることもママあるというから、そのエネルギーは恐るべきものがある。
ちなみに明治期の聞得大君のユタ道楽はよく知られた話である。
〔次回 9月17日|ユタの禁圧〕
ユタ道楽
参考書籍:
カテゴリー: ユタグトゥ(ユタ稼業)
タグ: ユタ道楽
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