異なるハンジ

複数のユタにハンジをお願いしたら、それぞれが異なるハンジを出した。いったいぜんたいどれを信用していいのかさっぱり分からなくなった。所詮、ユタなんてものはアテにならないものだ、という話はよく耳にする。

ある意味では当然のことで、不思議でも何でもない。ユタ同士が共通の法則に乗っ取ってハンジを出しているわけではなく、専用のチヂガミの助力を得て自らの霊力によってあるいは独自の方法で判断を下しているわけだから、その内容に差異が出たとしても当り前のことだといえる。
さらに言えば、霊力によって見たり聞こえたりする事柄をユタが独自に解釈して依頼者に伝えるのだから、その解釈の仕方によってもハンジに差が出てくることになる。

要は、どのユタの出したハンジが依頼者にとって受け入れやすいか、得心がいくかだ。それによってユタに対する評価がちがってくる。また、それぞれのユタの得意とする分野(バンという)を知らずして、的確な答えを求めてもムダだということになる。
依頼する前に、そのユタが何を得意としているかを確認することがたいせつということになるのだが、容易なことではない。

〔次回 10月30日|ユタの守護霊(神)〕

参考書籍:

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