前回と同じ読谷村に子授け神のいますところとして古くから人びとが信仰をよせている「都屋のテラガマ」がある。「神います洞くつ」のことを「テラ」と呼称してきた事例がここ読谷村にも見られるわけだ。なお、地元では「都屋のトゥクブサー」の名称で親しまれている。
20mほどもあろうかと思われる洞くつは、今なお健在だが、かってのように洞くつ内に下りて祈願することは禁止されている。まわりにクサリがとり巻かれ立ち入り禁止となっている。安全上の問題があるのだろう。
小公園といった趣きのある洞くつ前の小広場は車が駐車できるようになっており、その一隅に家型の小祠が建立され、ウコールが安置されている。拝みに来た人は、小祠の前に供物をおそなえし、祈願することになる。
旧暦の9月には集落による祭祀が現在もおこなわれており、たいせつな聖地となっている。
〔次回 4月15日|兼久のビジュル〕
都屋のテラガマ
参考書籍:沖縄の聖地
カテゴリー: 沖縄のパワースポット
タグ: 都屋のトゥクブサー
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