ハチウガミの外に、旧暦の9月18日の観音堂の祭りの際には、生後1年目までの子どもたちの健康を願い、ノロや神女たちが「ウムイ」を唱えていたようだ。しかし、最後のノロが亡くなった1983年以降は、その伝統的な祭りも中止となり、「ウムイ」を唱える人もいなくなったという。
現在でも、旧暦の1月18日と9月18日には久志集落を中心に祭祀が営まれ、過去1年間に誕生した子が生まれた家では、健やかな成長を願う「子育て祈願」をおこなっている。また近年になって合格祈願に訪れる人の姿も見られるようになったという。
なお、地元では、観音堂のことを「ティラ」とよび、観音石像を「ティラヌタンメー」と尊称している。
〔次回 6月2日|喜名の観音堂〕
久志の観音堂 その2
参考書籍:沖縄の聖地
カテゴリー: 沖縄のパワースポット
タグ: ウムイ, ティラ, ティラヌタンメー
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